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日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医について

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専門医制度についてSpecialist

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医について

「内科・皮膚科」「整形外科・皮膚科」「○○科・△△科・皮膚科」などの看板を日常よく目にします。日本の医療制度では、医師免許を持っていれば、専門性に関係なく、どの診療科でも標榜できることになっています。つまり、内科や整形外科などの医師が、専門ではない皮膚科を標榜することも可能です。皮膚科での経験が乏しいにもかかわらず、ついでに皮膚科を標榜しているクリニックが実際には多く存在し、そこで間違った治療を受けてしまっている患者様を多く見ます。

病気についての新たな知識や治療のアップデートが求められる現在、専門医療を行う医師の質を保証するのが、「専門医制度」です。

厚生労働省や日本皮膚科学会の統計によると、皮膚科を標榜している医療機関の中で、本当の意味で標準的な皮膚科医療が提供できる「皮膚科専門医のいる皮膚科」は、約3割しか存在しません。皮膚科のみを標榜している皮膚科専門クリニックでも皮膚科専門医資格を有していないクリニックが実は多数存在します。専門医資格の有無については日本皮膚科学会のホームページ等で確認できます。

日本専門医機構では「専門医」のことを「それぞれの領域における適切な研修を受けて十分な知識・経験を持ち、患者から信頼される標準的な治療が提供できる医師」と定義しています。これを受けて、「日本皮膚科学会」では専門医の認定制度を設けています。
この認定制度は皮膚科診療に実際に従事し、指導医のいる研修施設で一定期間の研修を積み、講習会受講や学会・論文発表を行い、さらに専門医認定試験に合格したものを専門医と認定する制度です。

皮膚科専門医と認定されるには、所定の条件を満たす必要があり、以下のようになります。

  • 医学部を卒業して医師国家試験に合格し医師免許を取得後、初期研修を研修指定病院で2年間行う。
  • その後少なくとも5年以上、大学病院等の皮膚科専門医認定施設で、様々な種類・重症度の疾患の診療を経験する。
  • その間、一定数以上の皮膚外科手術を行う。
  • その間、一定数以上の学術論文を執筆する。
  • その間、一定数以上の学会発表を行う。
  • その間、一定数以上の講習会を受講する。

これらのことを修了してはじめて、皮膚科専門医の受験資格が得られます。
その後、専門医試験に合格すると、皮膚科専門医に認定されます。(ここで不合格になってしまうと専門医資格は得られません。)

皮膚科専門医は5年ごとの更新制で、専門医取得後も、資格更新のために学会や研修会などへの参加、診療実績の報告を通して、知識のアップデートが求められます。

皮膚科での十分な修練を積んでおらず、皮膚科での診療経験が乏しいにもかかわらず、「内科・皮膚科」「整形外科・皮膚科」「○○科・△△科・皮膚科」などのように、ついでに皮膚科を標榜しているクリニックが実際には多く存在します。
日本の医療制度では、医師免許を持っていれば、専門性に関係なく、どの診療科でも標榜できることになっているため、経営上の理由など様々な理由で専門外の複数の科を標榜しているものと思われますが、そのような専門外の「ついで皮膚科」で間違った治療を受けてしまっている患者様を多く見ます。
(例えば、当院でも「皮膚科・内科」や「皮膚科・整形外科」と標榜しても法律上は構わないのですが、他科の専門性に敬意を払い、そのようなことはしておりません。)

医師が皮膚科専門医であることは、患者様側の立場からすると『皮膚科領域における高度な経験技量を有している』という一つの判断材料になると思います。

当院では、皮膚科専門医が診療にあたっています。科学的根拠に基づいた医療を提供できるよう、日々精進を重ねておりますので、どうぞ安心して受診してください。