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突然、円形の境界のはっきりした脱毛斑が発生します。大部分は頭髪に生じますが、眉毛、ひげ、四肢の毛などにみられる場合もあります。通常は単発性ですが多発することもあります。後頭部から側頭部の毛の生え際にかけての脱毛(蛇行状脱毛症)は難治性です。また、脱毛斑が癒合し全頭脱毛症に進行することもあります。
原因としては栄養障害説、遺伝説、ストレス説なども考えられていますが、詳細はわかっていません。自己免疫性甲状腺疾患や尋常性白斑、アトピー性皮膚炎などを合併することもあり、自己免疫の関与も考えられています。膠原病の一種であるSLE(全身性エリテマトーデス)や性感染症の一種である梅毒による脱毛とも鑑別する必要があります。
数カ月で自然治癒することも多いですが、難治性や再発性のものもあります。治療としてはステロイド外用、塩化カルプロニウム外用を行います。他に内服治療やステロイドの局所注射を行うこともあります。急性増悪時にはステロイドやシクロスポリンの内服を行うこともあります。
当院では積極的に紫外線治療も行っていますので、お気軽にご相談ください。