北与野皮膚科クリニック

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AGA(男性型脱毛症)

  • 2019年7月26日
  • その他の皮膚科のお悩み

AGA(男性型脱毛症)とは

AGAとはandrogenetic alopeciaの頭文字で、アンドロゲン(男性ホルモン)による脱毛症を意味し「男性型脱毛症」のことをいいます。主に成人男性に特徴的な進行性の頭髪の脱毛症のことで、日本人男性の3人に1人がAGA(男性型脱毛症)だといわれています。額の生え際が後退したり、頭頂部の髪が抜けて薄くなったりします。

進行性の症状で、放置しておくと髪は徐々に薄くなるため、早めに治療を開始することが重要です。また、治療を中止するとAGAの進行が再開してしまうため、継続する必要があります。

AGAには進行パターンがいくつかあり、以下のように分類されています。

  1. 頭頂部から抜け毛が進行するO字タイプ
  2. 額の生え際から始まるM字タイプ
  3. 前頭部から後退していくU字タイプ

AGA(男性型脱毛症)の原因

髪の毛は、成長してからやがて自然に抜け落ちて、新しい毛に生え変わる「毛周期」といわれるヘアサイクルを繰り返しています。

「毛周期」は、『成長期』(2~6年)、『退行期』(2週間)、『休止期』(3~4ヶ月)の3つの段階に分かれています。髪の毛は『成長期』に向けて太く長くなり、『退行期』に入ると成長が止まり、毛は自然と抜けてきます。『休止期』は毛が完全に抜け落ちた状態のことで、新しい毛を生やす準備をします。こうした「毛周期」により、髪の毛は生えては抜けて、ということを繰り返します。

ところが、AGAではこの「毛周期」が乱れます。

主な要因は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の増加と考えられています。遺伝的要因や喫煙などの生活習慣によってジヒドロテストステロン(DHT)が増えると、『成長期』の期間を短くしてしまい、相対的に『休止期』が長くなります。その結果、髪の毛は十分に成長しないまま「毛周期」を繰り返すことになり、細く短い髪の毛が増え、全体として薄毛が目立つようになります。

AGA(男性型脱毛症)の治療

主な治療法は内服薬と外用薬になります。

内服薬

「デュタステリド」「フィナステリド」といった内服薬があります。ジヒドロテストステロンの生成を抑制する作用があり、ヘアサイクルの正常化・改善が期待できます。
一般的に、服用して半年~1年ほどで効果を実感できます。

外用薬

「ミノキシジル」は、血流改善などにより発毛や髪の成長を促進する作用があり、髪が成長しやすい状態に整えます。「デュタステリド」や「フィナステリド」などの内服薬と併用可能です。

AGA(男性型脱毛症)は早期の対策が大切です

AGAは進行性で、放置しておくと髪は徐々に薄くなるため、早めに治療を開始することが大切です。
特に以下に該当する方は、早めにご相談頂き、治療を開始することをお勧めします。

  • AGAもしくは毛髪の薄い家族がいる
  • 髪が細く短く、ハリやコシがなくなってきた
  • 額の生え際が後退してきたと感じる
  • 頭頂部の髪の毛が薄くなってきた

抜け毛・薄毛は、AGA以外の要因で発症することもあります。円形脱毛症の場合や、アトピー性皮膚炎など肌トラブルが原因の場合、AGA治療では改善しません。AGA治療を行う際は、まずは適切な診断が重要となります。

当院は皮膚科専門クリニックであり、日本皮膚科学会専門医である院長が適切な診断を行ったうえで、症状に合わせた治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。